スペイン風チョコラテに会える店(1)         「ドゥルシネア」バルセロナの老舗グランハ

 

 

ペトリショル通り Carrer de Petritxol

 

 

スペイン名物のひとつに「チョコラテ・コン・チュロス Chocolate con Churros 」があります。

チュロス(細長い揚げ菓子)をホットチョコレートに浸しながら食べる、甘いもの好きにはたまらないデザートです。

 

 

このデザートが味わえるカフェは、スペイン語で「グランハ Granja」と呼ばれているのですが、バルセロナでも有名な老舗グランハが、この細くて短い通りに2軒もあるのです。

 

 

この「ペトリショル通り Carrer de Petritxolは、バルセロナの目抜き通りのランブラス通りから少し入ったところ、旧市街のカテドラルの近くにあるのですが、とても細くて、昼間でもあまり陽が当たらず薄暗い感じ。

 

通りの入口で、「本当にこんなところに?」と一瞬不安になるのですが、少し歩き出すと左右に魅力的な店が並んでいて、不思議な世界に迷い込んだような魅力にあふれた通りでもあるのです。


 

 

まずは、1軒目

 

ドゥルシネア Dulcinea

 

ドゥルシネア Dulcinea」は、上品で落ち着いた雰囲気のお店です。

 

店名は「ドン・キホーテ」が憧れる想像上のお姫様の名前に由来しているといいます。

バルセロナでは、この店のチョコラテ・コン・チュロスが一番好きだという人もいるほどの人気店。

 

 

これが噂の「チョコラテ・コン・チュロス Chocolate con Churros 」

 

 

昔、テレビのスペイン語講座で、「スペイン人は、ダンスに行った後、夜中にチュロスをホットチョコレートに浸して食べるのが好きなのよ」と言っているのを聞いて、「揚げ菓子を飲み物(ホットチョコレート)に浸すって、いったい?」とイマイチ理解できなかったのですが、現地に行ってやっと謎が解けました。

 

なぜなら、スペインのホットチョコレートは、日本では想像できないくらい濃厚なのです。飲み物というより、ポタージュスープやお汁粉に近いくらいの濃度があります。

さすが、カカオ豆がヨーロッパに初めて伝わった国だけのことはあります。

 

 

 

 

一方、チュロスは揚げ菓子なのでコクはありますが、意外とあっさりしていて食べやすい。濃厚なホットチョコレートに浸けてちょうど良い感じです。

 

スペインのホットチョコレートは冷めると流れ出なくなるほど濃度が強くなるので、熱いうちにサクサクのチュロスと一緒に食べてしまうのが、美味しく食べるコツでしょうか。

 

 

表のショーウィンドウには、こんな美味しそうなお菓子も並んでいました。

気軽にテイクアウトするのもよいかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

ドゥルシネア

Carrer Petrixol 2, Barcelona