ムフタール通り Rue Mouffetard
「ムフタール通り Rue Mouffetard 」は、パリの中心部・シテ島や大学や学生の多いカルティエ・ラタンの南側にある600メートル余りの細長い通りです。
歴史を遡ると、古代ローマ時代(紀元1世紀)に作られた「ローマ街道」に由来するパリ最古の通りのひとつだそうです。(日本でいうと弥生時代に造られた道ですね)
現在、この通りの北側には多くの庶民的なレストランが、南側には魚屋、チーズ屋、肉屋など多くの食料品店が並んでいて、庶民的な人々の集まる魅力いっぱいのグルメ街となっています。
私はいつも、地下鉄で「モンジュ広場 Place Monge」の駅まで行き、その上にある「モンジュ市場(水、金、日曜日 ) 」を見学した後、東に進んでムフタール通りに合流します。
ムフタール通りの角を左に曲がると、ここから南へ向かってなだらかな下り坂になっているので、ゆるゆると歩きながら好きなお店を巡るにはちょうど良い散歩ルートとなっているのです。
このムフタール通りには、パリ各所の朝市と同じように多くの子供たちが親に連れられて集まってきます。このように、日々の暮らしの中で基本的な食育が行われ、自然とお友達の輪が広がるというのは素敵なことですね。
いつも元気で気持ちのよい魚屋さん
魚類、エビ、貝類などが、ところ狭しと並べられています。
チーズ屋さんには、真剣な眼差しの素敵な紳士たちが。
肉類も大きなかたまりで並べられています。
おなじみのチキン丸焼きマシンが、クルクルとリズムよく回転しています。
下には、付け合せのポテトが。
ムフタール通りを歩いていると、左右の店から良い香りがするので、ついつい立ち止まってしまいますね。
ゆっくりと通りを下っていくと、南端の小さな広場の奥に「サン・メダール教会 Eglise Saint-Medard」があります。
そして、そのお向かいに、私の大好きなケーキ屋「カール・マルレッティ Carl Marletti 」さんがあるのです。
美しい宝石店のような店内は「洗練されたZEN」をコンセプトにされているそうです。
その卓越したセンスは、もちろんケーキのデザインにも生かされていますが、それ以上に、どのケーキを食べても本当に美味しい!
さすが、グルメのガイドブック「ピュドロ Pudlo」で、「2009年度最優秀パティシエ Pâtissier de l'année 2009」に選ばれたシェフだけのことはありますね。
お天気のよい日は、向かいの公園でケーキをいただくのも大変気持ちよく、幸せな気分になれますよ。
(写真撮影 2013年11月)
パリ ムフタール通り Rue Mouffetard
カール・マルレッティ Carl Marletti