2016年1月撮影
レクレール・ドゥ・ジェニの新作フェーヴ2016
今年もやって来ました。
1月の風物詩「ガレット・デ・ロワ galette des rois」と「フェーヴ」の季節。
「フェーヴ」とは → こちら
昨年、下の写真のようなオリジナル缶入りの可愛いフェーヴで、私たちコレクターの度肝を抜いた「レクレール・ドゥ・ジェニ L'Éclair de Génie 」。
この店のオーナーパティシエクリストフ・アダム Christophe ADAM氏は、パリでも注目される新進気鋭のパティシエです。
昨年の「フェーヴ2015」はこれ(裏にエクレアのNo.表示があります)
エクレア1個の長さは、約3センチ。小さいでしょ。
「今年は果してどれほど進化したフェーヴを発表してくれるんだろう」と、年末から年明けにかけて私たちの期待感は盛り上がるばかりでした。
そして、発表されたのがダンボール箱に入った6本の新作フェーヴ。
「エレクレール・ドゥ・ジェニ」のHPでは、一応 No.7〜No.12というエクレアのNo.が表示されていましたが、実際のフェーヴの裏には、残念ながら去年までのようなナンバーの刷り込みはありませんでした。
う〜ん、進化はなかった・・かも。
(写真出典:レクレール・ドゥ・ジェニHP)
でも、こうやって並べてみると、今年のフェーヴは、昨年までのフェーヴほどの派手さや鮮やかさはないものの、ジワジワくる渋い魅力はあるかもしれません。
手前から、No.7〜No.12
(2016年)
手前から、No.1〜No.6
(2014年・2015年)
ところで、昨秋「サロン・デュ・ショコラ・パリ」に行った際、会場の一番奥の書店で、オーナーパティシエクリストフ・アダム Christophe ADAM
氏を見かけました。
著書のサイン会をされているところですね。
アダム氏のサインを待つファンの長蛇の列
長蛇の列には老若男女様々な人が並んでいましたが、中にはこんな小さな可愛いファンも。
アダム氏は女の子に優しく話しかけながらサインを書き込んでいました。
きっとこの子にとって忘れられない想い出になったでしょうね。
付き添いのお母さんもなんだかうれしそう。
「レクレール・ドゥ・ジェニ」はパリ市内に新店舗も増え(その上、日本の百貨店にも数カ所の出店*)、また次々と新作のエクレアを発表し、レシピ本も出版し、アダム氏も超多忙な毎日を送られていると思いますが、来年こそ「コレクター魂」を揺すぶられるような素敵なオリジナルフェーヴを本当に期待しています。
*日本では高島屋(2016年1月現在:日本橋、新宿、横浜、大阪、京都の5ヶ所)に出店しています。日本の店舗で売られているエクレアは、パリ店のものよりも小ぶりでお手頃な価格設定になっています。
パリ店のエクレアは大きく個性的 店もスタイリッシュ
[追記] 2017年1月
残念ながら、2017年のエピファニー時期、「エクレール・ドゥ・ジェニ」はついに新作のフェーヴを作りませんでした。
(昨年の使い回し)
ここ2〜3年でパリ市内や日本にも多くの支店を出し、すっかり経営者としての立ち位置に軸足を移行してしまった感のあるアダム氏。
「創造者としての情熱を失ってはいない」と信じたいのですが、来年の動向はいかにというところです。