サロン・デュ・ショコラ会場入り口 2017年2月

今年も、バレンタインシーズン恒例の「サロン・デュ・ショコラ東京」が
2月1日〜5日まで開催されました。
昨年までの「新宿伊勢丹」「新宿NSビル」から、今年は「東京国際フォーラム」へと会場が移され、昨年比でイベント面積が約1.5倍に拡張されたそうです。
そのため、入場の待ち時間がかなり短縮されるのではないかと言われていたのですが・・



「東京国際フォーラム」は、JR有楽町の駅前という立地の良さのせいか、昨年以上に多くの熱狂的なチョコレートファンが殺到しました。
入場までに2〜3時間並び、さらに入場してから人気ショコラティエのブースに1時間以上並ぶという、「チョコレートに対する強い情熱」があるからこそ耐えられる凄まじい大行列です。
そんな中、初日から私の目をくぎ付けにしたのは、入場口を入ってすぐのところに設置された「明治」のレクチャースペース!
小さな「カカオ農園」と「チョコレート工房」





カカオの木、カカオ豆の収穫、発酵、ロースト、磨砕、コンチング、チョコレートができ上がるまでの一連の作業が、非常に分かりやすく配置されています。
これは、本場パリの会場にもなかった画期的な展示スペース!
長年「Farm to Bar」に取り組んできた明治だからこそできる、魅力あふれるプレゼンテーションではないでしょうか。
私は毎朝、入場してまず最初にこのコーナーを覗くことが、サロン・デュ・ショコラでのルーティンになってしまいました。
特に好きだったのが、この「発酵コーナー」



ブクブクとカカオの白い果肉が発酵しているのが分かりますか?
毎朝、外観を観察して、匂いをかいで、夏休みの自由研究に取り組む小学生のようにワクワクさせられました。
そして今回、チョコレートフレンズたちの中で話題となった
meiji the chocolate
「メキシコ ホワイトカカオ」



数量限定だったため、初日の朝にすでに完売していまい、私のチョコレートフレンズたちの中にも買えなかった人が続出。
運良く入手できた私のチョコレートを何人かでシェアし、感激していただきました。
話題の「ホワイトカカオ」は、生のカカオ豆を割ると写真のように中が真っ白でとても美しい。
そして、それをローストして作ったチョコレートの色は、右のメランジャーの写真のように、普通のチョコレートより明るく赤みがかった茶色に仕上がり、熟した果実にような独特のフレーバーを持っています。
普通のチョコレートとは、色も風味も別格なのですぐに分かりますね。
昨年、私がメキシコで見た「ホワイトカカオ」はタバスコ州のものでしたが、この明治のホワイトカカオはチアパス州のもの。
私が尊敬するジャンルーカ・フランゾーニ Gianluca Franzoni氏と明治とのコラボによる上質のホワイトカカオだそうです。
ジャンルーカ氏は「ドモーリ DOMORI社」の創業者でチョコレート界の世界的なカリスマ。
絶滅しそうになっていた貴重なクリオロ種を中南米で復活させる活動を続けてこられた方なのですが、とにかく素晴らしいと思うのは、カカオに対する飽くなき「探究心」と偉ぶらないお人柄。
私が初めてジャンルーカ氏にカカオの質問をしたのは7年前だったと思いますが、その時まだチョコレート分野では素人同然(教科書的な知識しかなかった)だった私に、全く分け隔てなく真っ直ぐな目線で回答して下さいました。
プロであろうと、一般人であろうと、カカオに愛情を持つ者同士が語り合う場では、同じ目の高さで対話するという姿勢には本当に頭の下がる思いでした。
そして、その素晴らしい姿勢は何度お会いしても変わりません。
私も近年いろいろな国のカカオ農園を巡るようになり、一歩くらいはジャンルーカ氏のレベルに近付けたかなと思うのですが、やはりカカオ農園でしばらく暮らしてみないと「カカオの本当の姿」は知ることができないんだろうなぁと感じる今日この頃です。
そして、このコーナーでも見つけました!
「メタテとマノ」

この「メタテとマノ」もメキシコのものだそうですが、カカオ豆と同じチアパス州のものでしょうか?
チアパス州といえば、私がどうしても行ってみたいと思っているカカオの聖地「ソコヌスコ」のある州です。
昨年のメキシコ旅行の際は、「その地域は危険すぎる」と言われてソコヌスコ行きを断念したのですが、いつかきっと行けるように、諦めずに努力を続けたいと考えています。
「メタテとマノ」について詳しくは → こちら